ドラムヘッドプリントというサービスを始めた理由

ドラマーが一番目立つべき

あれは丁度2010年の10月頃だったでしょうか?

私自身が元々ドラマーで、ドラムという楽器が大好きでこんなに素晴らしいパートはないと常々実感しています。

ただドラマーというのは、世間一般ではあまり目立たないと言われている存在(もちろん中にはドラムがメンバーの中で一番目立っているという例もあります)

私はそのことが悔しくて仕方なかったのです。

ドラムというパートはものすごく大事で、バンド・音楽を支えるとても大事な土台。

それなのにライブなどでは比較的奥まっている位置にいるため、どんなに頑張っても、ボーカルやギタリストにみんなもっていかれてしまう時もあるわけです。

人によってはバンドの主役はボーカルと言う方もいます。

もちろんその意見も間違っているわけではありません。

しかし!ドラマーが一番目立ってもいいじゃないか!

そんなことを日々考えながら毎日過ごしている時に、ふとこんな事を私は思いました。

そうだ!ドラムで目立つにはプレイだけではなく、セットで目立つ方法もあるじゃないか!

ただセットに関しては私個人の意見ですが、やはりメーカーが出している既製品のものということもあり、誰かと同じになってしまうこともあるし、私は元々他の人と同じが嫌な性格なのでそれだけでは納得いきませんでした。

ドラムヘッドプリント発想の原点

その時に思ったのが、バスドラムのフロントヘッドに自分の思い描く世界に一つだけの絵が描いてあったら面白いし、何よりも世界に一つなのだから真似される事もないと考えたのです。

それからは毎日インターネットを使って検索しました。

けれども。。。

何度検索しても一向にそのようなバスドラムに絵を描いてくれるような業者はありませんでした。

ステッカーなどで対応してくれそうなところもありましたが、ミュートになって音が変わってしまうのでは・・・という心配もあり断念しました。

他にもエアブラシで描いてもらおうかと考えた時もありましたが、手作業なので料金もとても高くなってしまいますし、それに自分の想像しているものと違っている絵になってしまったら・・・と思いこちらは断念してしまいました。

残すはプリントの手法だけということになってしまいました。

でも検索してもそのようなことをやってくれる業者も無く、私は途方にくれていました。

そんな時に、私は元々デザインの仕事をしていたというのもありますが、無いのだったら自分でサービスを新しく作ってしまおうとこのドラムヘッドプリントサービスを始めました。

ただ最初からトントン拍子にはいかず、難点だらけでした。

ドラムヘッドを印刷できる機械があまりない

まず一つ目は大きさ。

ドラムヘッドは大きいので、印刷できる機械があまりないのです。

黒いドラムヘッドに印刷するのは難しい

二つ目はドラムヘッド自体の色。

白いヘッドなら簡単とまではいきませんが、プリントすることができます。しかしドラムヘッドは黒いヘッドもあります。実はこの黒にプリントするのは、発色などの問題もありとても難しいことなのです。

そういった問題点を印刷テストを繰り返しながら、このサービスは誕生しました。

世界に一つだけのドラムを・・・

何故そこまでするのか?

それは自分だけではなく、同じようにドラマーとして目立ち、世界に一つだけのドラムヘッドを作りたいという人がこの世の中に必ずいると思ったからです。

そして予想通り、サービス開始後から1ヶ月経たないうちに、有り難い事に最初の注文が入りました。

正直ドラムヘッドプリントの約2万円という金額は安い金額ではないと思います。

中学生や高校生のドラマーの子がスネアなどにプリントしたいと問い合わせをしていただくこともあるのですが、金額を伝えるとやはり諦めてしまいます。

本当はそういった学生の子達にもリーズナブルな価格で提供したいと思っているのですが、コストのことを考えるとやはり今の価格が限界です。

ドラムヘッドプリントサービスを辞めようと考えた事もある

途中このサービスをやめようと考えた事もありましたが、それでもこのドラムヘッドプリントというサービスを必要としてくれている人達がたくさんいるので、今でも続けてこられたのだと思います。

だから今後はドラムヘッドプリント以外にもサービスをもっと増やして、ドラマーとして目立てるような、ドラマーの方々に役立って喜んでいただけるようなサービスも展開していきたいと考えています。

ドラムヘッドプリントサービスが必要とされている限り、最大限ドラマーの皆様に貢献してブランディングや自己発信のお役に立てればと。

これが私のドラムヘッドプリントというサービスを始めた理由です。

少しでも想いが伝わったでしょうか?

ほんの少しでもこの想いが伝われば幸いです。

長くなりましたが、最後まで目を通していただきまして誠にありがとうございました。

DCS

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